FF14の音楽を作り続けた男、祖堅正慶という人物
- ▸ FF14サウンドディレクター祖堅正慶は、2017年にギネス世界記録を達成したほどの楽曲数を手掛けている
- ▸ 癌の闘病中も病室でPCを使い作曲を継続。プレイヤーの反応が支えになったと公言している
- ▸ バンド「THE PRIMALS」は2025年に武道館公演を開催、ファンから「涙腺が崩壊した」と語り継がれる伝説のステージに
エオルゼアを満たすあの旋律は、一人の人間が病室のPCを叩きながら作り続けていた。FF14のサウンドディレクター・祖堅正慶という人物の話だ。
コナミから始まった音楽キャリア
祖堅正慶は1975年生まれ。東京理科大学で化学を専攻するという、一見音楽とは縁遠い出身ながら、コナミ入社後はアーケードゲームのサウンド制作を担当。1999年にスクウェア(現スクウェア・エニックス)に移籍し、FF14との縁が始まる。
2010年、FF14旧版の開発体制が大きく動いた際にサウンドディレクターに就任。以来、リードコンポーザーとしてFF14の音楽を一手に担ってきた。
ギネス記録が示す仕事量
2017年、FF14は**「ビデオゲームで最も多くのオリジナルサウンドトラックを持つタイトル」としてギネス世界記録、ガチで取った**。このタイトルを支えたのが、祖堅が積み上げてきた楽曲の数々だ。
植松伸夫の活動休止後、「漆黒のヴィランズ」では初めてシリーズを単独で音楽監修。88曲収録のサントラを完成させた。
病室でも、ギターを手放さなかった
2020年春頃(3月頃)、癌が判明し入院。10月頃まで闘病を続けた。しかし祖堅は作曲をやめなかった。病室にPCを持ち込み、「漆黒のヴィランズ」に対するプレイヤーの熱狂的な反応を励みにしながら、音楽を作り続けた。癌を克服した後、2021年のファンフェスでその事実を公表している。
「プレイヤーの声が支えになった」という話は、FF14のコミュニティとサウンドチームの関係性を象徴する出来事として、コミュニティでは今も普通に語られる話だ。
THE PRIMALSという存在
2014年、祖堅はFF14公式バンド「THE PRIMALS」を結成。自身はギター/ボーカルを担当し、マイケル・クリストファー・コージ・フォックス(Vo)、GUNN(Gt)、イワイエイキチ(Ba)、たちばなテツヤ(Dr)という布陣でFF14の楽曲をライブで届けてきた。
そして2025年、約7年ぶりとなる「Dark Decades Tour」を開催。横浜・札幌・台北・羽田・大阪・名古屋・福岡を巡るツアーの締めくくりに選ばれたのが武道館だった。
ファミ通のライブレポートには「ダンスフロアーにもなった」「涙腺が崩壊した」という言葉が並ぶ。エオルゼアで何百時間も聴いてきたあの曲が、生音で、同じ空間で鳴る。それがどういう体験かは、参加したプレイヤーの反応が雄弁に語っている。
フィールドを歩くたびに耳に馴染むBGM、ボスとの戦闘で鳴り響く一曲。それが全部、この人から来ている。次にゲーム音楽が刺さった瞬間、たぶんこの人が作ってます。
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